MT4のEAで自動売買するために知っておきたい3つの方法(動画あり)
公開日:
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最終更新日:2016/05/07
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MetaTrader4(MT4)で自動売買をするには、自動売買をする間、MT4を起動し、ExpertAdvisor(EA)を動かす必要があります。そこで悩ましいのが、MT4を動かしておく方法です。
MT4はWindowsで動くアプリケーションですから、WindowsがインストールされたPC(パソコン)を常時動かすことができれば基本的には問題ありません。でも、より自分に適したあるいは便利な環境があるなら、知っておきたいですよね?!
そこで、皆さんの検討の参考になればということで、ブログ主がこれまで実際に利用してきた方法や、現在の自動売買環境をご紹介したいと思います。
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安価に購入できるWindowsPCのスティック型PCを使ったFX自動売買についてもご紹介しています。合わせてご覧いただければ幸いです。
目次
MT4で自動売買する際の要件を整理してみる
まずは、MT4を常時稼働させる際の要件を整理してみたいと思います。
要件 |
MT4が動く(当たり前) |
平日の24時間動かしておける |
費用はなるべく抑えたい |
準備やMT4の操作が容易にできる |
複数MT4起動時の稼働パフォーマンス |
外出時にスマホでMT4を閲覧・操作できる |
このくらいでしょうか。一番ポイントとなるのが、「費用をどれだけ抑えられるか」ということだと思います。自宅でPC(パソコン)を常時稼働させられるから大丈夫!という場合でも、計算してみると、動かすPC(パソコン)によっては電気代が馬鹿にならないほどかかっているなんてこともあるんです。
あとは、MT4を動かしている間に、外出先で取引状況を確認したり、場合によっては自動売買の設定を変えたりなんてこともしたくなります。その時には、スマホからMT4にアクセスする環境についても考えておく必要がありますね。
このあたりの要件を踏まえて、今のところ考えられる3つの自動売買方法について紹介したいと思います。
Windowsが使えるVPSでMT4を動かす
MT4での自動売買を考えるとき、ググってみると結構出てくるVPS(Virtual Private Server)は選択肢の一つになりますね。自宅ではなく、いわゆるクラウド上に仮想的に自分専用のパソコンを用意するというやつです。Windowsに標準で搭載されているリモートデスクトップというアプリケーションを使ってクラウド上のPCを、自宅のPCのように操作することができます。
MT4はWindowsで動くアプリケーションですから、VPSの中でもWindowsが使えるものであれば、契約さえしてしまえば、難しい準備をすることなく、MT4のインストールから自動売買の設定まで、ある程度自宅のPCのように設定ができてしまいます。
いくつかWindowsのVPSがありますが、中でもFX用にお名前.com Windowsデスクトップなんかが有名でしょうか。ただ、Windowsは有償のソフトウェアですので、WindowsのVPSはどうしても価格が高くなりがちなのが難点です。
だいたいメモリ1GB、ハードディスク容量50GBくらいのスペックで月額2500程度というのが相場でしょうか。MT4を一つだけ稼働する分には十分のスペックですね。10個以上のMT4を稼働させたい(10口座で同時に自動売買をおこないたい)場合には、メモリが2GBのものを選んだ方が無難というところでしょうか。
自宅PCを常時稼働するのは難しいけど、面倒な設定をするのは嫌、お金で解決してしまえ!っていう方には一番合っている選択肢だと思います。
要件 | 評価 |
MT4が動く(当たり前) | ○ |
平日の24時間動かしておける | ○ |
費用はなるべく抑えたい | × |
準備やMT4の操作が容易にできる | △ |
複数MT4起動時の稼働パフォーマンス | ○ |
外出時にスマホでMT4を閲覧・操作できる | ○ |
WindowsVPSの利用イメージを紹介した動画がありましたので、ご覧になって確認されてはいかがでしょうか。
Linuxが使えるVPSでMT4を動かす
繰り返しになりますが、MT4はWindowsのアプリケーションですので、基本的にはWindowsがインストールされたPCあるいはVPSを利用するのが一番です。ただ、WindowsのVPSでは価格が高い!VPSを使いたいけど、もう少し価格を抑えられないか!という方もいらっしゃるかと思います。
実は、LinuxというOSでも少し設定をしてやると、MT4を動かすことができるんです。Linuxって何?って方もいらっしゃるかと思いますが、AndroidのベースとなっているOSでもあり、Webサイトを動かすサーバーなどさまざまなサーバーにも使われているOSです。WindowsやMacと並んで世界的にも有名なOSで、オープンソース、つまり無料で使えるOSであることが一つの特徴です。
VPSは実はLinuxで提供されているものが主たるもので、OS自体が無料ですので、Windowsに比べて、VPSの価格も安く提供されているわけです。ブログ主は今では自動売買用の自宅PCでMT4を動かしていますが、ちょっと前まではLinuxのVPSでMT4を動かしていました。2つほどMT4での自動売買に使ったことのあるVPSを紹介します。
- ServersMan@VPS
メモリ1GBを月額490円から使えるVPSです。あくまでブログ主の経験上の話ですが、10個以上のMT4を使うには少しパフォーマンス不足かなといった印象ですが、数個のMT4を動かす分には問題なく稼働していました。 - お名前.com VPS(KVM)
MT4を10個以上同時に稼働させていた時に利用していたVPSです。メモリ2GBで月額1099円のものを使っていました。LinuxというOSはいくつか種類があるんですが、自分の好きなOSをインストールすることができるのも、お名前.com VPS(KVM) の特徴ですね。ブログ主は、Linuxの中でも軽い部類のものをインストールして使っていました。
要件 | 評価 |
MT4が動く(当たり前) | ○ |
平日の24時間動かしておける | ○ |
費用はなるべく抑えたい | △ |
準備やMT4の操作が容易にできる | × |
複数MT4起動時の稼働パフォーマンス | △ |
外出時にスマホでMT4を閲覧・操作できる | ○ |
で、ここでLinuxでMT4をどうやって動かすのかというのが一番大事なのですが、簡単にいうと、LinuxでWindowsアプリケーションを動かすことができる「wine」というソフトウェアをインストールするだけなんです。
言葉で説明するより動画で見るのが一番ということで、こちらもyoutubeからよさげな動画を探してみました。この動画を見るとお分かりになると思いますが、LinuxもWindowsと同じようにデスクトップがありまして、マウスで操作できるOSですし、wineのインストールも簡単に進められます。ちなみに、この動画で使っているLinuxは「ubuntu」という種類で、Linuxの中でもかなり流行っている(?)部類のものです。
wineのインストールが終われば、MT4のインストール用EXEを実行すればwindowsと同じようにインストール作業ができますし、MT4自体は当然ながら、EAの設定などもWindowsと同じ操作で実行することができます。
こちらの記事では、低スペックなVPSでもより高パフォーマンスに動作が可能なLinuxをご紹介しています。LinuxOSを自由に選択できるお名前.com VPS(KVM) で利用が可能です。
自宅PCを省エネに常時稼働しMT4を動かす
MT4で自動売買するのに最もシンプルなのはいうまでもなく自宅のPC(パソコン)を使うことですね。ただ冒頭でも書いた電気代の他に、排熱や音について考える必要があります。
電気代は使うPC(デスクトップなのかノートなのか等)によって大きく変わってきますが、24時間平日5日間常時稼働させるとした場合、最低でも1000円弱くらいはかかると思っていいでしょう。稼働させるMT4の数が増えるとCPUが常時フル回転なんて状態にもなりますので、PCの最大消費電力に近いレベルで常に稼働するなんてことも十分あり得ます。
お金だけではなく、排熱もかなり重要です。24時間平日5日常時稼働でしかもCPUが高いレベルで稼働するとなると、ノートパソコンでは長期間の運用は厳しいとブログ主は思います。場合によっては熱でPCが壊れたり火を噴いたりなんてリスクもありますので。デスクトップ型を選ぶのが無難と思います。
最後に音ですね。実はこれも非常に重要です。自宅のどこに置くのかというのもありますが、平日24時間ファンが回り続けていると、夜寝静まった頃には結構うるさい状態になるもんで、ちょっとした音でも気になってしまいます。排熱ファンどころか、ハードディスクの「カリカリ」といった音だけでも十分騒音になりえます。
こんな風に書くと自宅PCで自動売買なんてダメじゃんと思われるかもしれませんが、これらの問題点をブログ主的に解決した環境をご紹介して、「これならアリかも」と思っていただければ、自宅PCでの自動売買も十分選択肢に入れていただけるのではと思います。
ブログ主の自動売買用PCは4つのパーツ(一つはwindowsなので実際は3つですね)で作った自作PCです。自作といっても、PC本体にSSD(ハードディスク)とメモリを指すだけなので、完成した普通のPCを買うのとほとんど変わりません。
PC本体はクアッドコアのCPUですが、非常に筐体が小さく、本体のプラスチックには排熱用の穴が開いており、消費電力も抑えられる非常に優れものです。これに書き込み処理をしても音が出ないSSDを入れることで、隣に置いても無音で自動売買ができるPCが出来上がります。(本当に無音でビックリしますよ)
メモリは4GBあれば、20個くらいのMT4を動かす分にはまったくもって余裕です。Linuxを入れればWindowsの代金が不要になるのですが、MT4のパフォーマンスを考えるとやはりWindowsを使うのがベストですし、省電力の動作もWindowsの方に分があるとみて、Windowsを採用しています。
モニタ・キーボード・マウスなどその他必要なものは、ご都合に応じて用意いただくとして、この4つのパーツだけでしたら、42,000円くらいで無音・低消費電力・高パフォーマンス・高排熱PCが出来上がります。
ちなみに、10個程度のMT4を動かした際の消費電力が15W程度(消費電力表示付きのテーブルタップで測定)ですので、電気代は常時稼働で月200円くらいだと思います。低消費電力のノートPCでもこの省エネはなかなか難しいのではと思います。
ちなみに、このPCは自動売買のかたわら、当ブログの更新など日常的にも利用していまして、かなりの奉公物になっています(^^;初期投資がかかるようにも思えますが、日常利用と兼ねれば無駄が無く、GOODですね!
ベアボーン(PC本体) | SSD | メモリ | OS |
---|---|---|---|
要件 | 評価 |
MT4が動く(当たり前) | ○ |
平日の24時間動かしておける | △ |
費用はなるべく抑えたい | △ |
準備やMT4の操作が容易にできる | ○ |
複数MT4起動時の稼働パフォーマンス | ○ |
外出時にスマホでMT4を閲覧・操作できる | ○ |
MT4を稼働するPCをリモートで操作する
VPSを使う場合や、外出先から自宅PCを操作する場合、MT4を稼働するPCへリモート接続して操作する方法が必要です。導入が簡単な方法として二つのツールをご紹介します。どちらもPCだけでなく、AndroidやiPhone、iPadなどからリモート接続を利用することができます。
chrome remote desktop
WindowsPCやWindows VPSを利用する場合は、googleが無料で提供する、chrome remote desktopが最も簡単です。googleアカウントを持っていれば誰でも利用することが可能です。
こちらの動画はchrome remote desktopを使って、MACへiPadからリモート接続する方法を紹介しています。同じようにPCに対してPCから接続することもできますし、androidから接続することもできます。
TeamViewer
現状(2016年5月時点)ではchrome remote desktopがlinux(32bit版)に対応していないため、LinuxのVPSを利用する場合は、TeamViewerを使います。
TeamViewerも無料で使えますし、無料のID登録(といってもメールアドレスだけで簡単に登録できます)で接続PCの管理もしやすくなります。もちろん、WindowsPCへの接続に使えますし、AndroidやiPhoneからの接続も可能です。
より運用が安価なLinuxVPSを利用できる点でかなり有用な選択肢になると思います。ちなみに、当サイトでおススメしているLinuxBeanで動作させるには、ubuntuのバージョンをダウンロードすればOKです。
まとめ
VPSも自宅PCも、自動売買に使うにはそれぞれメリット・デメリットがありますね。VPSは停電に影響しないとか、安定しているとかのメリットがある反面、ファイルの転送や起動再起動の処理が面倒だったりというデメリットもあります。
自宅PCは組み方次第で、運用コストも抑えられますし、パフォーマンスも高い状態をキープできるというメリットがありますが、初期コストや停電のリスクの考慮が必要です。
要件 |
Windows |
Linux |
自宅PC |
MT4が動く(当たり前) | ○ | ○ | ○ |
平日24時間動かしておける | ○ | ○ | △ |
費用はなるべく抑えたい | × | △ | △ |
準備やMT4の操作が容易にできる | △ | × | ○ |
複数MT4起動時の稼働パフォーマンス | ○ | △ | ○ |
外出時にスマホでMT4を閲覧・操作できる | ○ | ○ | ○ |
いかがでしたでしょうか。ご自身にあう自動売買の環境を決めるのにあたって、ご参考になりますでしょうか。ご自身に適した自動売買環境が整ったら、是非当ブログで無料配布中のトラリピEAもご活用ください!
ブログ主の使っているトラリピEA
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